2024年12月29日、韓国の務安国際空港でチェジュ航空の旅客機が墜落しました。
この事故で、多くの方が亡くなり、悲しみが広がっています。
一体、飛行中に何が起こったのでしょうか。
また、この出来事が旅行や航空業界にどんな影響を与えるのか。
この記事では、事故の背景や原因、そして今後の対策についてお伝えします。
【動画】韓国の旅客機墜落事故が発生
今回事故が起きたのは、タイのバンコク発のチェジュ航空機でした。
飛行機には、175人の乗客と6人の乗務員が搭乗していました。
この飛行機は、韓国南西部の務安空港への着陸を試みていましたが、滑走路の端で衝突事故を起こしました。
事故機は着陸直前に問題が発生し、車輪が正常に作動しなかったといいます。
そのため胴体着陸を試みましたが、滑走路端の構造物に激突しました。
胴体着陸とは、飛行機が着陸装置の故障などにより、胴体を直接滑走路に接触させて緊急着陸することです。
引用元:ChatGPT
胴体着陸後、壁に衝突した衝撃で火災が発生し、機体は後部を除いてほぼ全焼する事態となったのです。
消防隊は迅速に対応し、火災を鎮圧しました。
しかし、激しい炎により避難が難航し、犠牲者が多く出てしまいました。
179人の命が奪われてしまったことがわかっています。
生存者のご無事と亡くなられた方のご冥福を祈念いたします。
飛行機の事故は過去にも少なく、「一番安全な乗り物」であるとよく耳にします。
では一体、なぜ今回の事故が発生してしまったのか。
原因について詳しく見ていきましょう。
墜落事故が発生した原因
引用元:https://news.yahoo.co.jp/pickup/6524356
今回の墜落事故の主な原因として考えられているのが
“ バードストライク ”
飛行機と鳥が衝突することで飛行への障害が発生することです。
バードストライクは、特に離着陸時に発生しやすいとされています。
今回事故が発生した務安空港周辺には湿地や海辺が広がり、渡り鳥が巣を作りやすい環境です。
事故当時も、周辺で鳥の活動が活発だったといいます。
バードストライクの影響で、機体の車輪が正常に動作不能になり、パイロットは胴体着陸を試みたと報道されています。
ですが、その過程で滑走路の端にある構造物にぶつかり、事故が発生したと考えられています。
さらに、今回事故が発生した航空機(チェジュ航空7C2216便)は飛行2日前にエンジンのトラブルで緊急着陸していたことが確認されています。
この問題が適切に修理されていたのか、整備や運航管理の体制についても調査が進められています。
原因は複合的な可能性が高く、調査の進展が待たれます。
詳しい情報が分かり次第、追記いたします。
バードストライクの確率とは?
引用元:https://www.lifehacker.jp/article/150406risk_drone/
バードストライクは、航空業界では決して珍しい現象ではありません。
一般的に考えられているよりも頻繁に発生する現象です。
航空機にとって大きなリスクと考えられているバードストライクですが
日本国内だけでも、年間1000件以上が報告されています。
そして、バードストライクのほとんどは大きな問題にはなりません。
実際に損傷が発生する確率は約2%にとどまっています。
損傷が原因で墜落する確率はさらに低くなるでしょう。
飛行機の事故率について調べてみましたが驚愕的な数字でした。
今回事故のあった務安空港周辺は、鳥が集まりやすい環境にあることがわかっています。
特に、湿地帯や海岸には渡り鳥が巣を作る場所が多く、冬季は活動が活発になる時期です。
韓国航空当局は、発砲音や音響装置で鳥を追い払う対策を行っていますが、完全にリスクを排除することは難しいのが現状でしょう。
しかし、今回の事故をきっかけに、空港周辺での対策がさらに強化されることが期待されています。
航空業界全体が、より効果的なバードストライク防止策を検討する必要がありそうですね。
【奇跡の生存者】なぜ2人だけ助かったのか?
今回の事故では179人が命を落とすという悲惨な状況となりましたが、その中で奇跡的に2人の客室乗務員が生還しました!
動画を見ていただいた通り機体はほぼ大破。
では一体なぜ2人だけ助かることができたのか?
ポイントは“ 後部座席 ”
事故発生時、助かった乗務員2人は、後部座席に座っていました。
専門家の見解によると、「航空機の衝撃が正面に集中したため、機体の後部が衝撃から守られ、後ろにいた乗務員が助かった」と分析しています。
仁荷大学航空宇宙学科の崔基永(チェ・ギヨン)教授は「航空機の衝撃が正面に集中したため、衝撃が比較的少なかった機体最後方にいた乗務員が生存できたのだろう」と言った。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/9def2bafd5ded83ad18f1bc52fb139b6defe4eae
航空機の事故では、機体の後部の生存率が必ずしも高いわけではありませんが、今回は偶然にも命を救う結果となりました。
今回の事故で後部座席の需要は一時的に高まるでしょう。
生還した乗務員の1人は男性で、左肩の骨折や頭部の外傷など、全身に複数のけがを負いました。
さらに、事故の衝撃で記憶を一部失っているといいます。
「自分がなぜここにいるのか分からない」という混乱した言葉も語られましたが、医療チームによると意識ははっきりしており回復の見込みがあるとのことです!
もう1人の生還者は女性の乗務員です。
彼女も足や頭にけがを負いましたが、命に別状はありません。
ただし、事故のショックから立ち直るには時間が必要とされています。
おふたりの一刻も早い回復をお祈り申し上げます。
チェジュ航空や他LCC航空の安全性
引用元:https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC193SB0Z10C22A7000000/
チェジュ航空は、韓国国内で人気のある格安航空会社(LCC)です。
これまで大きな事故を起こしておらず、安全性に関して一定の信頼を得ていました。
しかし、大きな事故が発生してしまった以上、安全性に厳しい目が向けられるでしょう。
今回の事故で、整備や運航管理の体制が問われることになりそうです。
とは言っても、LCCは庶民の味方です。
今後LCCの大きな課題は、コスト削減を追求する一方で、整備や訓練に十分な投資が行われているかどうかが注目されます。
チェジュ航空は事故直後に公式ホームページで謝罪文を掲載し、再発防止策を講じると発表しました。
弊社、チェジュ航空は、務安国際空港での事故により影響を受けられたすべての皆様に深くお詫び申し上げます。
まずは事故の収束に向けて全力を尽くします。
ご心配をおかけし、誠に申し訳ございません。引用元:https://www.jejuair.net/ja/main/dark/index.do
しかし、利用者の信頼を取り戻すには、透明性のある情報公開とさらなる安全管理が求められます。
韓国旅行への影響
引用元:https://www.his-j.com/kaigai/asia/korea/
この事故は、韓国旅行を計画している人々に不安を与えています。
著者自身も年始に韓国旅行を控えており、気がかりでなりません。
LCCを利用する旅行者にとっては、安全性への疑問、不安がよぎってしまいますね・・・
事故直後の短期的な影響として、韓国旅行をキャンセルする人が増える可能性があります。
特にチェジュ航空の利用を計画している方は、検討される方も多いでしょう。
しかし、年末年始、卒業シーズン、これから韓国旅行や海外旅行を控えている方も多いでしょうし、特に学生さんですと安く海外旅行を楽しみたいという方がほとんどだと思います。
たくさんの航空会社が存在する中で、どの航空会社を選択するかは、結局自己責任ということになってしまいますが、基本的に飛行機は安全な乗り物であるという認識で大丈夫でしょう。
よっぽど車のが危険な乗り物でしょうから・・・
今回のように大きな事故が発生してしまうと
「自分の飛行機大丈夫かな・・・」
「韓国旅行を計画している最中なのに・・・」
そう思ってしまうのも無理ありません。
しかし、韓国政府、航空会社も、空港周辺のバードストライク対策を強化し、安全監視の体制を見直す方針を示しています。
事故原因が究明され、安全対策が強化されれば、観光需要は徐々に回復していくでしょう。
旅行者の皆さんは、最新情報をチェックし、安全に配慮した旅行計画を立てることが大切ですね。
まとめ
今回の事故は、航空業界全体に多くの教訓を与えました。
バードストライクや整備体制の課題が浮き彫りになり、安全性向上の重要性が再確認されています。
悲しい出来事ではありますが、この教訓を生かし、より安全な航空運行が実現することを期待します。
これから旅行を控えられている方は、信頼できる航空会社を選び、常に最新の情報を確認することが大切です。
最後になりますが
生存者のご無事と亡くなられた方のご冥福を祈念いたします。
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